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季節はずれの寒さ
日曜日4時過ぎ、大連・周水子空港到着。
タクシーで約25分、市内中心部中山路から入ってすぐのホテルに向かう。
上海の人と車の多さを見てきただけに、まずは静かな街の印象。
前回、旅行で来たのは2001年。
http://chinatrip.michikusa.jp/fs_10.html
福岡から半袖で来たが、車を降りると少し寒い。
後で聞くと気温は15度だったとのこと。
中国の東北部であることを再認識する。
美羅大酒店(MERRO HOTEL)
青泥窪(チンニワ)街の一角、マクドナルド隣の美羅大酒店にチェックイン。
1泊325元で3泊予定だが、宿泊費の他に、デポジット(預かり金)で1800元が必要と言われ、
人民元がなかったので3万円を渡した。
先月、上海の4星ホテルでは、3人が3泊して500元だったので、その金額の高さに不可解さを感じる。
このホテルは、4星ホテルを目指しているというが、ビジネスホテルの印象。
室内のアメニティはほとんど有料、ミネラルウオーターさえ置いていない。
レストランの朝食も20元と安い分、食べるものはほとんどない。
売りに出されている、と聞いて納得。
立地がいいだけに、
ちゃんとした経営者が引き継ぎ、改装やサービスの向上を行えば流行るに違いないが…。
青泥窪(ちんにわ)商業区
美羅大酒店周辺は、大連の繁華街の中心部。
大連商城、マイカル、太平洋百貨、ニューマート、百年城などのショッピングセンターだけでなく、露店もたくさんある。
大連の日本人人口は6千人くらい(?)で、そのほとんどは市内と開発区に分かれて住んでいるらしい。
それを目当てに、餃子の王将、味千ラーメンなど、日本語表示の店も多い。
餃子の王将
大連最初の夕食。
一人ということもあり、とりあえず無難な「餃子の王将」に入ってみた。
カウンター席とテーブル席があり、日本と店内の雰囲気は変わらない。
メニューや味も日本と同じ。
ちゃんぽん28元。ボリュームが多く、食べきれない。
焼き餃子6個8元。
席数の割には、接客やコックの数が多いようにも思える。
日本人客を意識してか、簡単な日本語でオーダー可能。
この「餃子の王将」は、シャングリラホテル近くと開発区にもある。
「ウェネバー大連」を手に
大連に来て、初めての休日。
市内を知るために、日本人向けフリーペーパー「ウェネバー大連」を片手に街に出た。
この雑誌は大連だけでなく、中国各都市で発行され、それぞれの都市情報を月刊で提供している。
大連では、他にもいくつか同じようなフリーペーパーを見かけるが、
「ウェネバー大連」が一番、生活情報などの面で充実し、バランスが取れているように思える。
また、地図も使い勝手がある。
主要ホテルや日本人の多い飲食店などに設置してあり、無料で手に入る。
ロシア風情街
記念すべき最初の観光場所は、大連ロシア風情街。
公寓(アパート)のある大連日航飯店から歩いて5分ほど。
入口近くにある記念碑によると、1897年に建設され、2005年に新しく整備された。
道の両サイドにあるロシア風建築物内や露天に観光用の土産物屋が約400mほどに渡って並んでいるが、陳腐な印象も受ける。
しかし、歴史的には大きな意味をもっているのだろう。
路面電車(1)
ロシア風情街を出て長江路に戻り、勝利橋からカルフールのある三八広場まで203番の路面電車に乗る。
運賃1元。
約10分。
約100年前から市民に愛され続けている大連の路面電車。
タクシー、バスと並ぶ庶民の足だ。
大連駅〜東海公園間を往復する203路は当時の車両をそのまま使った路線で,
車内の天井や長椅子は木製で往時が偲ばれる。
バス同様、液晶テレビが設置してあり、新旧のコントラストを感じさせる。
203路の路面電車は、バス、タクシー、一般車両の間をゆっくりゆっくり走りる。
朝や夕方などのラッシュ時には、それらの車両にはさまれ、見動きがとれないこともある。
道路の中央を走っているため、乗り降りするとき、突進してくる車に気をつける必要があり、ステップの高さも気になりる。
横断する歩行者や車に留意しながら、ゆっくりと進む。
運転手はすべて女性。
外観は濃い緑と赤の2種類。
この路面電車は、日本と同様、車の数の増加とともに消えていく運命にあるかも知れないが、郷愁を誘う。
ちなみに、202路は新型デザイン。
カルフール
中国で○店舗展開するフランス系スーパー、カルフールは大連に現在3店舗。
総合スーパーで生活用品から最新電化製品まで、さまざまな商品が幅広く陳列してある。
興味深かったのは、地下の食品売り場。
肉、野菜、果物、魚などの生鮮食品が並んでいる。豚の鼻や耳まで売っている。
多様な中国の食文化を感じる一方、食の安全を改めて思い起こした。
生活用品は、次回買うことにした。
三八広場から東海公園へ
カルフールを出て、近くのマックで休憩。
「ウェネバー」の地図を広げながら、さて、どうしようかと考えた。
三八広場の先に、二七広場という文字が目に入り、とりあえず歩き始めた。
三八や二七という数字は、何かの記念日からとったらしい。
五五路という道も近くにある。
この辺りにも何か面白いものがありそうだが、今回はそのまま路面電車の道路に沿って歩く。
東海公園まで行ってみようと思ったからだ。
路面電車に乗れば終点の東海公園まで行けることが分かったが、
「歩くことが地理を知る最良の方法」と思い、上海の時と同じように歩くことにした。
商業地を抜け、なだらかな坂が続く。
海が見えてきた。
大連も、不動産ブームによって、海沿いの開発が続いている。
海が見えるリゾートマンションが人気。
海之韵広場
目の前に大連湾が広がる東海公園内に海之韵広場がある。
1988年に大連国家重点風景名勝区に指定された。
大連建市100周年を記念して造られた龍をイメージさせるモニュメントは、
5本の鋼管の曲線は波のうねり、21羽のカモメは21世紀への飛翔、12個の球体は12億の人口を表わしているとのこと。
他にも、大きな亀、古い船、トーテムポール、オットセイ、神斧岩瀑布の奇岩…。
海上には漁船や船舶の往来も見える。
魚釣りに興じている人も多い。
気候がよければ大連観光として爽快感を感じさせる場所だが、この日は風が強かった。
入場料10元。
万宝海鮮舫
旧知のYと5年ぶりに再会。
彼女の案内で、ケンピンスキーホテルの隣にある万宝海鮮舫に行く。
前回は天天漁港に行ったが、今は、この店が同じ海鮮料理では大連で一番人気があるらしく、6時半過ぎで、ほぼ満席。
店内は明るくて広い。
魚や蟹、ウニなどの食材をチョイスし、調理してもらう。
客単価は一人200元以上になる場合もあるとのことで、1000〜2000元程度の給料を取る庶民にとっては高値の花のようだ。
BROSSAM JAZZ BANND(花満都爵士倶楽部)
万宝海鮮舫から少し歩いた昆明街の一角に、花満都爵士倶楽部がある。
地下への階段を降りると、中央に円形のカウンター、周囲にテーブル席。
入店したとき、サクソフォンを中心に4人のバンドが演奏をしていた。
シーバスリーガルのシングルが38元。
少し高い気もしたが…。
演奏は毎晩8
時半12 から時まで。
友好広場
アパートまでの地理が、いまひとつ理解できていない。
花満都爵士倶楽部を出て、Yが目印となる友好広場まで案内してくれた。
ここは、大連のガイドブックには必ず紹介されるスポットのひとつ。
帝政ロシア時代に造られた広場で、日本統治時代には「西広場」と改称された。
広場というが、幹線・人民路のひとつのロータリーにすぎない。
大きなガラス状の球形が目を引く。
夜は、その球形が、青、赤、緑と色を変えてきれいだ。
焼肉・籠屋八兵衛
二日後、Yから上司を紹介すると電話があり、中山広場近くの中山九号ビルにある焼肉店・籠屋八兵衛で食事をした。
客単価は、100〜150元くらいか?
Yによると、もう一軒、力士門という美味しい焼肉店があるという。
Zさん
上司のZさんは、市内にある5つ星ホテルの営業チーフ。
30代後半か。
夫が来週、北京から大連に出張で来ると言っていた。
彼女は、今年1月、北京から大連に来た。
最初のころは知り合いもおらず、大連を好きになれなかったが、
最近は友達もでき、市内事情も少しずつ分かるようになって、
とりあえず来年末まで大連で仕事続けることを決めたそうだ。
Rさん
Zさんの紹介で、市内の高級ホテル1階に服飾店を構える老板(経営者)と知り合った。
彼はまだ30歳前半。初めて会った夜に、いきなりドライブに行こうと誘われた。
彼を紹介してくれたZさんと3人で夜のドライブに1時間ほど出かけた。
驚いたのは、彼の車。
BMB(?)のスポーツカー。
420万元(1元15円としても、6300万円になる)だったそうだ。
後で聞いたところ、彼の父親は中国でも指折りの炭坑主で大金持ちということで納得。
労働公園
大連を代表する公園のひとつ、労働公園は占有面積102万平方メートル。
なだらかな坂となってテレビ塔のある緑山に繋がっている。
大連は中国でも指折りのサッカーが盛んな都市。
それを象徴するかのように、園内の赤と白の大きなサッカーボールのモニュメント(大連建築芸術館)がひときわ目を引く。
公園は1年を通して四季折々の香り高い花々が至るところで咲き、市民の心を和ませている。
春には、日本から送られたソメイヨシノ、5月にはチューリップが一斉に咲き乱れる。
また、かつて「アカシアの大連」と称されたように、
園内にも数多くのアカシアが植えられ、5月下旬にはアカシア祭りも開かれる。
その労働公園の木々の葉が今、色づき始めた。
遠足の小学生、家族連れ、二胡を引く老人、カップルたち…。
それぞれが、深まる公園の秋を楽しんでいる。
ラーメン「木月山」
「ここのラーメンは美味しい」と聞いて行ってみた。
華昌街×解放街近く。
この通りの夜は寂しい。
席数は12席ほどと狭い。
日本人客を意識してか、テレビはNHK海外版を映していた。
初めてということもあり、しょうゆラーメンを頼んでみた。
細めんに、チャーシュウ、シナ竹、わかめ、とシンプルな中身。
まずは、スープ。
日本と変わらない味。
すっと飲める。
評判に一応納得。
料金は35元と味千ラーメンの2倍以上するが、次回は、同じ値段の豚骨ラーメンを試そう。
木月山は、森ビル近くにもあり、日本の庶民的な中華料理店と同じく、
ラーメンだけでなく、ランチ、定食、単品とメニューは豊富だ。
日本人ビジネスマンのリピーターも多いと聞く。
どこも流行っているのか、11月には、4号店目が港湾広場近くの宝悦大酒店内にオープンする。
ここのオーナーも中国人。
岩盤浴「和楽の郷」
中国でも、体内の毒素を排出すというデトックスが注目され始めているようだ。
東京にあるラジウム岩盤浴の店「和楽の郷」は港湾広場から歩いて5分ほど。
今年6月にオープンした。
立地はあまりよくないが、岩盤浴は市内にはもう一軒(こちらは天照石)しかないこともあってか、
土日は特に混んでいると聞いた。
裕福な中国人のVIP会員も多いらしい。
138元/90分のコースでは、水分補給→うつ伏せ→仰向け→シャワー→休憩を3回繰り返す。
1回だけでも汗が出て、終わった後もぽかぽかとし、肌が滑らかになった感じがする。
高血糖の客が週2回来て平常値に戻った、と副経理が話していた。
サウナの息苦しさが不得手な自分にも、この岩盤浴はなじみやすい。
他に、マッサージや指圧などのコースもある。
「和楽の郷」のラジウム岩盤浴は、湯治場として有名な秋田県「玉川温泉」と同様の効果がある天然ラジウム鉱石を贅沢に使った本格的な岩盤浴です。遠赤外線効果で身体を芯から温めて、老廃物や余分な水分を排出し、基礎代謝を促進します。またラジウム鉱石から発生するラドンガスは呼吸により、人体に取り込まれ、血液にのって全身を巡り身体全体の細胞を活性化させることで、免疫力や自然治癒力を向上させるホルミシス効果が期待できます。
工芸品旅遊品公易市場
フラマホテルから少し入ったところにある工芸品旅遊品公易市場。
印鑑、焼き物、翡翠、象牙工芸品、書など中国土産が置いてある。
大連には人民路沿いの友誼商城、港湾広場前の古玩城など、中国土産の店がいくつもある。
鑑賞だけでなく、値段交渉も面白い。
京劇の面が裏表に描かれたCD大の栓抜きと手彫りの弥勒仏を値切って50元で買った。
中国の結婚式
季節はずれの初雪が降った10月末の日曜日、11時28分(中国人は8という数字を好む)。
新郎新婦が入場し、司会者の進行で同僚の結婚式が始まった。
二人の紹介、前列に座ったそれぞれの両親へのお礼、新郎の挨拶、ケーキカット、シャンパンタワー、父親の挨拶と式が進む。
言葉はよく理解できなかったが見ていて、なぜか涙が出た。
日本の仰々しくて退屈な来賓の挨拶などない。
6つのテーブルに60人ほどの参列者。
食事が始まる。テーブルには多彩な料理が並び、中国を代表する高価なたばこ「中華」が置かれている。
新郎新婦、そして両親たちがテーブルを回る。
新婦はウェディングドレスからチャイナ服へ衣装を替えて、新郎とともに別のテーブルへ。
45度の白酒が出たが、少しなめた程度。
立ち上がっての「乾杯」の風景はいつもの通りだが、昔ほどの騒々しさはない。
最後に、新郎新婦が参列者一人一人に赤い箱の「福」というたばことチョコレートが入った小さな袋を配って回った。
型どおりの日本の披露宴に比べ、みんなが祝福していると感じる、このようなフランクな式がいい。
下の写真は、後日、五五路で見かけた新郎新婦を乗せたリムジン。
披露宴会場となるホテル前には、2人の名前を書いた赤いアーチ。