Beijing Diary
日本語科一年生の何艶美さん。河南省出身。積極的に日本語で話しかけてくる。入学して半年しか立っていないのに、夜の日本語放送を聞くのも欠かさない。明るく、素直でいい子だ。
右は、我々日本人教師の世話をしてくれる陳さん。東京で十年間暮らし、上海で二年ほど勤めた後、故郷の北京に戻ってきた。この学校に赴任したのは三週間ほど前。彼もまだ、学校のことがよく理解できていないらしい。温厚な人だ。
英語科の李寧。広西省南寧出身。全国一斉に行われた試験が終了し、授業もないため、日本語を新たに勉強したいと、教官室を訪ねてきた。彼のガールフレンドの姜さんは吉林省扶余市出身。標準語を習うなら、やはり北方人だ。南方人の李君は日本語が全くできず、中国語と英語で、しかも早口で一方的に延々としゃべる。耳の訓練と割り切ることにした。
同僚の藤本さんは、李君と姜さん(彼女も日本語はできない)の二人を相手に、プライベートレッスンを始める。
晋君。日本語科一年生。真面目で、授業にちゃんと出席する数少ない学生。自分の中国語の先生の一人でもある。湖北省出身。将来は、日本で漫画の勉強をしたいと考えている。「千と千尋の神隠し」を見たいと言っていた。「ドラえもん」は、子供のころ、テレビで見るのをいつも楽しみにしていた。夜の自習時間が終わった後、自分の部屋を時々訪ねて、お互い雑談をしている。
鈴木さん(64才)と藤本さん(66才)。今回、新たに参加した。二人とも、定年後、中国語を勉強していたが、初級レベルと言っていた。
65才。唯一の中国人日本語教師。京都への留学経験がある。文化大革命世代であるが、現在の中国の変貌ぶりをどう感じているか。
去年、この学校にやってきた。北京の彼女と一緒にこの学校に来た友人は都心の大学へ移り、中国語を学んでいるらしい。我々が来た時は唯一の日本人教師だった。今年、六月で帰国予定。
長身で朴訥。憎めないが、結構、馬馬虎虎(いい加減)。
赤いほっぺたが印象的。内モンゴル出身。よく、ビールをご馳走してもらった。
夜の自習時間、学生が教室から抜け出さないよう監視している。給料が安いと嘆いていた。鍼灸を勉強している。
先月、長野県の中学を卒業したばかりの十五歳。彼の父とこの学校の副院長が知り合いで、昌平近くの学校へ二週間前に三年間の留学予定で来たが、父親はすぐに帰り、ゴールデンウィーク中、その学校には誰もいないので、その間、ここで生活するためにやってきたらしい。
副院長の評判は、余りよくない。日本の留学経験があり、外車に乗っている。エルビスさんは、もしかすると昌平で唯一のアフリカ人かも。
この学校に来る前は、小学校の教師をしていた。独学で、日本語を勉強している。誠実な印象を受ける。
夫婦とも愛想がいい。中国語実践練習相手の一人。ほぼ毎日、話す。
湖南料理をご馳走してくれた陳さん。京都に留学したことのある。湖南省の大学助教授だが、現在、北京清華大学で短期国内留学中。
李君の彼女?。帰国するとき泣いていた。
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