Shanghai diary
上海日記
「旅行者」から「生活者」へ。日々変化を続けるこの街で、これから何が起きるのか?


【黄浦江にかかる南浦大橋】

■ 前年比GDP10%増、国家税収20%増という急速な経済成長が進む中国。ケ小平の「豊かになれる者から豊かになっていけばいい」という先富論・改革開放策が功を奏し、国民の生活は着実に向上している。生活水準が高まれば、民主化も進むだろう。「豊かさ=経済力」が国家を強くし、国民は自信と誇りを持ち始めた。閉塞した日本に比べ、中国の変化はめまぐるしい。そのけん引役・上海はどのような街か。

■1994年、初めて中国の地を踏んだのが雑踏と混沌の街・上海だった。その後、何度か訪れたが、来るたびに、中心部の古い建物は壊され、近代的ホテルや高層ビルに変わっていた。地下鉄は整備され、人々の服装は、モノトーンからカラフルに。外灘、南京路、豫園、浦東、新天地・・・・、これまで旅行者として観光的な側面しか見ていなかったが、今回は生活者。日々の暮らしを通して何が見えてくるか。上海は、これから、どう変わっていくのか。

■超高層ビルのオフィスのなかで世界を視野に入れ、金儲けに奔走するエリートたち。 貧民窟の間で、その日を懸命に生きる貧しき人々。 万博に向けて進む都市整備の裏で、変化を迫られる老上海人。 最新のファッションに身を包み、闊歩する若い女性たち。 繁華街や観光地にあふれる旅行者たち…。 貧富と新旧を混在させた上海の喧騒と混沌は、人々を魅了させる街であることには間違いない。 しかし…。

※参考:上海旅行記
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