就職について考える

- Purpose -

皆さんは、なぜ就職するのですか。単に生活の糧を得るだけでないでしょう。そのことを考えることから、就職活動は始まります。

自ら起業する、資格を取ってフリーランサーになる、フリーターで生きる、親の商売を継ぐ、など組織に属さない選択肢もありますが、大半の人は何らかの組織に就職することになります。そして、いつの日か、その組織を去ります。できれば、その間、少しでも自分のために働きたい。企業のためであるよりも前に、自分のために働くことが大切と思います。

なぜなら、たった一度の自分の人生なのだから。面接のとき、必ず聞かれる質問があります。「志望動機は何ですか?」。付け焼刃の答えでは、人事担当者にはアピールしません。彼らは何百、何千という応募者に接してきた専門家です。具体的に、自分の言葉で、表現できることが重要です。では、どうすればいいのか。

思考の三原則というのがあります。まず長期的に、多角的に、本質的に、正しい情報を使って考えることです。

■ 長期的に考える

かつて、「会社の寿命三十年説」というのがありました。創業、成長発展、成熟停滞、そして倒産まで、三十年のサイクルだ、という意味です。

わが国の戦後の産業界の発展の歴史をみても、ある程度当たっているかもしれません。石炭産業から始まる就職先としての人気企業、花形産業は変遷してきたのです。鉄鋼、繊維、造船などの業界は構造不況業種と言われて久しく、石油、建設、自動車、金融、商社もいまひとつ元気がありません。そして、サービス業の中にも、大企業でさえ青息吐息のところもあります。

今、有名だから、規模が大きいから、給料が高いから、世間体がいいから・・・などの理由だけで、企業を選択するのは危険です。産業界の動向は国際化・情報化の流れの中で、十年後、二十年後も同じような地位を維持できるとは限りません。リストラは大企業にも押し寄せ、学歴や過去の肩書きは競争社会の中で行きぬくために、何ら意味をもたなくなりました。

成長性、将来性を見極めることが、ひとつのポイントです。しかし、それを見極めることが難しい。では、どうするか。考えるヒントは、このホームページのどこかに潜んでいるかも知れません。

■ 多角的に考える

企業選択のポイントというのがあります。何を基準に企業を選ぶのか。それは、人それぞれ違うでしょう。業種、職種、企業規模、勤務地、労働条件、将来性、国際性、経営理念、トップの考え方、収入、休暇、自由度、自己実現や独立の可能性、これ以外にもいろいろあると思います。

自分の企業選択のポイントをピックアップしてみましょう。そして、優先順位をつけてみましょう。それがなぜなのか、考えてみましょう。

■ 本質的に考える

要は自己分析であり、就職観の確認です。自分の性格はどうなのか、何に適性あるのか、何のために働くのか。就職なのか、就社なのか。定年まで勤めるのか。「私の就職観」というテーマで八百字程度にまとめてことも一案です。つまるところ、人生観=自分はどう生きるか、ということになります。          

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