就職活動の基礎知識

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企業と接触し、最終的に内定をもらうためには、何をどうすればいいのか。ここでは、一般的な活動の流れや注意点をお伝えします。ただし、企業によって採用手続きが異なりますので、具体的には、直接、企業に問い合わせてください。

企業の一般的な採用活動スケジュール                       

@次年度の採用活動計画立案 (11月〜2月)

A就職媒体原稿、会社パンフレット、ダイレクトメール等の制作 (11月〜5月)

B学生名簿の収集・登録(就職ガイドブック、DM、インターネット・・・ (11月〜5月)

C会社資料・単独セミナーの案内開始 (1月〜3月)

D合同企業セミナー、学内セミナー等への参加 (11月〜9月)

E面談・選考開始 (1月〜4月)

F内定者フォロー開始 (5月〜3月)

G採用活動総括 (11月〜2月)

                     

主な用語の簡単な説明

企業の採用活動準備

企業が次年度の採用計画を設定します(採用予定人数、採用スタッフ、活動スケジュール、会社資料制作、活動費用、活動地区・・・)。これに基づき、採用活動が行われますが、採用数の減少傾向に伴い、企業はできるだけ採用費用を使わなくなってきています。具体的な採用予定数は、直接問い合わせるか求人票で確認しましょう。

就職ガイドブック

企業が学生に情報を流したり、学生名簿を収集するために配布される印刷物。大手就職情報会社の場合、数千社の企業情報をコンパクトにまとめ学生や大学に無料配布しますが、冊子形式のためかさばり、バブル期には相当数の就職ガイドブックが部屋を占領する、ということもありました。内容も企業側からの一方的情報のため、限られた誌面で学生が本当に知りたい情報を入手するには限界があります。ただし、最低必要な情報は記載されているため、辞書的意味は残っています。最近では、インターネットを使ったリクルートナビや日経就職ナビなどに一部変わりつつあるが、それぞれ機能に一長一短あり、当面はこの就職ガイドブックは就職活動に不可欠な道具として存続するでしょう。

セミナー  

各企業が開催する企業説明会、会社説明会のこと。就職情報会社が主催する合同セミナーもありますが、企業の単独セミナーと比較して、入手できる情報量は多くありません。セミナーと称して、いきなり選考試験を実施するところもあるので要注意。

ダイレクトメール(DM)

大別して単独DMと合同DMとがあります。単独DMは、各企業オリジナルの内容で封書・はがきなどがあり大きさもいろいろあります。ただし、最近は製作・発送費用の削減から余り見られません。資料送付やセミナー案内などが目的です。合同DMは、就職情報会社が複数企業分をまとめて制作・発送代行します。

名簿の収集・登録

就職ガイドブックに添付されているアンケートハガキやDMなどを企業に返信し、資料請求や受験希望意思を伝えます。企業は登録された名簿を元にセミナー案内や試験案内をします。そういった意味で名簿登録は、就職活動の第1歩、不可欠な作業です。最近は、Recruit Navi(リクルートナビ)、日経ナビ(日経就職ガイド、ディスコ)、毎日(毎日コミュニケーションズ)など、就職情報会社のホームページを使って名簿登録する傾向が増えてきました。

求人票

学生課や就職部の資料室に行けば、求人票がファィルされており、希望企業の情報とともに求人票が閲覧できます。ただし、事務の煩雑さから求人票を大学に送付しないところもありますから要注意。求人票が届いていなくても、求人している企業はありますので、諦めずに直接問い合わせすること

適性検査

適性(性格)、知的レベル、専門性(SE、英語力・・・・)などを見ます。応募者が多い場合は、筆記試験と適性検査で一次選考を行い、不合格者は面接さえ受けられないこともあります。例えば・・・・SPI(人事測定研究所)、DPI(ダイヤモンド社)、クレペリン、YG性格検査・・・・

面談・選考

個人面接・集団面接、集団討論さまざまあります。面接回数も企業によってさまざまです。ポイントは、この面接。対策本などを参考に準備を怠らないように。

内定

企業があなたを採用していい、という意思表示。電話、直接、文書などいろいろな通知方法があります。ただし、社会的事件を犯すとか、卒業できないとか、虚偽の書類を提出したとか、等の理由で取り消しされることがありますので卒業まで、気を抜かないように。

就職活動の流れ 

就職観の整理→ 資料請求・名簿登録→ 企業セミナー参加(セミナー参加が、そのまま一次選考になる場合もある)→ 応募書類の送付(セミナー参加前、参加時もある)→ 入社試験(面接・筆記等)→ 内定

就職活動の情報源 

就職活動は、何が起こるか分かりません。用意周到にマニュアル通りに準備しても、希望の企業から内定をもらえるとは限りません。しかし、備えあれば憂いなし。ここでは、どのような情報を入手すれば、より悔いのない活動ができるか、そのヒントをいくつかご紹介します。企業情報は、すべて正しいとは限りません。魅力だけでなく、問題点や課題もできるだけ知ることです。入社後に、こんなはずではなかったと後悔しないためにも・・・・。

会社資料

経営理念、事業内容、OB紹介、今後の展望、財務内容など基礎データが掲載されており、その企業の概要を把握できます。ただし、その企業の課題・問題点は当然載っていません。

新聞・書籍・雑誌などの印刷物 

新聞の株式欄を開いて見ましょう。上場企業の名前が業種別に並んでいます。業種によって、株価の差が大きかったり、同じ業種でも評価されている会社とそうでない会社があります。自分が関心を持っている企業の株価はいくらか。他社と比べてどうか。ここにも、考えるヒントがあります。経済欄の業界や企業の記事は重要なニュースソースです。経済小説や企業小説を読むことも参考になります。

タウンウォッチング

街を問題意識を持って歩いてみましょう。あの店はなぜ流行っているか。この商品はなぜ売れているのか。百貨店を地下から最上階まで歩いてみましょう。前回来たときとレイアウトや商品がが違う。他の店と比較してみましょう。どこが、何が違うのか。従業員の動きやサービスを注意してチェックしましょう・・・・・。店舗や商品、サービスには、その企業の姿勢が表れています。説明会や資料で、たとえ好印象を受けたとしても、やはり、誇りを持てる職場、商品、技術を選択すべきです。タウンウォッチングは感性を磨き、気付きの訓練にもなります。

就職部

国公立に比べ、差はありますが、私立大学就職部のスタッフは情報提供や就職相談に積極的です。就職部主催のセミナーに出たり、先輩たちの体験談を読むことは参考になります。

先輩・友人・知人・家族

就職部に相談するときと同様、自分の周囲の人たちから情報収集することができます。ただ、注意しなければならないことは、相談相手が間違った情報や偏見を持っていることも多くあります。情報収集の取捨選択能力が問われることになります。特に、OB訪問は直接的にその企業の生の情報が入手できます。しかし、人事部推薦のリクルーターの場合、その企業にとって「いいこと」しか話してくれない場合もありますので、できるだけ、いろいろなOB(年齢、職種、キャリア、考え方・・・)に会って多方面から情報収集することです。

セミナー

セミナーは大別して二つに分かれます。合同セミナーと企業の個別セミナーです。もちろん、個別セミナーが充実していますが、合同セミナーもいくつか参加し、学生の動き、企業の動きを知っておくのも無駄ではありません。

就職対策本  

書店に行くと沢山の就職対策本が並んでいます。エントリーシートの書き方、一般常識、SPIに代表される適性検査、面接、自己分析・・・・。一度、足を運ぶことは無駄ではないでしょう。

アルバイト・サークル・趣味・授業・・・・

これまでの人生で感動したことは何ですか。一生懸命取り組んだことは何ですか。それはなぜですか。学生生活の中に意外と自分が求めている仕事のヒントが隠れているかも知れません。

経営理念

経営理念には、その企業あるいはトップの経営方針が表現されています。自分の就職観に合致するか、ひとつの判断材料になります。

財務内容・経営指標

年商・利益・社員数・平均年齢・上場の有無等、経営内容を数字の面から検討しましょう。会社資料、求人票、会社四季報・会社情報などで確認しましょう。

ライバル企業

本命にしている企業の同業他社、ライバル企業に話を聞くこともヒントになります。同業他社がその本命企業をどう見ているか。肯定的な意見、否定的な意見も参考になります。

インターネット

インターネットは情報の宝庫。当HPと同じ採用支援サイトもたくさんあります。貪欲に情報収集しましょう。

企業のホームページ

応募はホームページからの登録のみ、という企業も増えてきました。情報も盛りだくさんです。いまや就職活動必須アイテムです。

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