涼しくなってきた
残暑が続くと思っていたが、9月に入り、曇天や雨ばかりで、随分涼しくなってきた。
20度前半か。
このまま秋になってしまうのか。
上海の秋は短いらしい。
賭けトランプ
夕食をいつもと違うところで食べようかと、店をさがしていたら、
路上に人が群がっていたので近づいてみた。
貧しい場末の通りだ。
後ろから覗いてみると、
賭けトランプをやっていた。
8人にトランプを配り、一枚切る毎にそれぞれが5元〜10元を掛けていく。
ルールは全く分からないが、親がいて、よく見かけるババ抜きではない。
除いたときは、掛け金が数百元になっていた。
そして、親が総取りした。
やっているのは、肉体労働者風。
女性も混じっている。
周囲の野次馬たちも決して豊かには見えない庶民たちだ。
路上で将棋、麻雀、トランプをやっているのをよく見かける。
掛け金が少なければ楽しみで済むが、
思った以上の掛け金だけにトラブルは起きないのだろうか。
うまく勝てば、一か月分の給料が一晩で手に入る。
27,330歩
今日も、よく歩いた。
帰って万歩計を見ると、27,330歩。
15,000歩を超えたことは何度かあったが、今日が新記録だ。
瑞金医院前からスタート。
紹興路は、出版社が集まった通り。
「Viene Cafe」で朝食を取っているのはいるのは欧米人たち。
公園には、いつもの風景。
老人たちが目立つ。
瑞金二路に戻り、復興中路を右に曲がったすぐのところで長蛇の列。
「阿三カオヤ(火編に考+鴨)店」。
北京ダックの店だ。
そのまま歩いて、周恩来が住んでいたという周公館を探したが見つからなかった。
工事中だったようだ。
淡水路から、馬当路の中共一大会址へ。
3元を払って中へ入る。
ここは、1921年7月23日から31日まで中国共産党の設立会議が行われた場所だ。
朱徳の経歴とアヘン戦争以降の中国の近代史が写真などとともに展示してある。
また、会議の状況が毛沢東を中心にロウ人形で再現されている。
この辺りは、新天地。
土曜日の午前中だが、観光客でいっぱい。
日本語も聞こえてくる。
近くの道路には、観光バスが何台も止まっている。
上海観光の定番だ。
上海博物館は何をやっているのだろう、と向かっていたら、
その近くの歩道橋の階段の昇り口に乞食がいた。
中学生くらいの一人の女の子が、手にしていたイカ焼きとミルクティのカップを、
その乞食の前に置いて歩き去った。
自分のために買ったものだろう。
結局、上海博物館には入らず、中の土産物屋をぶらぶら。
やはり、ここも価格設定は高い。
南京東路歩行街の雑踏を外灘方面に向かう。
目的は、フリーペーパー・ウェネバー上海9月号に乗っていた「与作」という長崎ちゃんぽんの店だ。
途中でまた長蛇の列。
何かとのぞくと、25日の仲秋節の月餅の販売だった。
月餅は、この通りの多くの店で売っていたが、ここが一番並んでいた。
店の名前は見なかった。
服、土産物屋、革製品など何軒かのいろいろな店をのぞき、
与作に入った。
25元のちゃんぽんと10元の餃子を頼んだ。
具は多かったが、スープはあっさりしていた。
リンガーハットの方がうまい気がした。
すぐ道向こうが外灘。
旅行シーズンになったのか、今日が一番人手が多かった。
見慣れた風景なので、そのまま英雄記念碑方向を歩く。
そして、初めて、外白渡橋を渡った。
ここからの浦東側のカットはいい。
デジカメが壊れたことが悔やまれる。
ロシア領事館と上海大厦を見て、その先は特に見るべきもなさそうだったのでUターン。
南京東路方向に北京東路を歩いていると、基礎工事中の敷地の壁にPeninsula Shanghai という文字。
あの香港のペニンシュラホテルが上海にできるのだろうか。
…・
上海映画村(上海影視楽園)
木村拓哉が主演したテレビドラマ「華麗なる一族」で昭和40年代の神戸に模して、
ロケが行われた上海影視楽園に行って来た。
1920年代の古き上海の街並みを再現したこの映画村は、
「上海灘」や上戸彩主演のテレビドラマ「李香蘭」など、多くの映画やテレビでも使われている。
今日も、路面電車や古い自動車、多くの欧米人のエキストラを使って撮影が行われていた。
昼食をとった、園内にある「CAFE DES ARTS」というレストランには、
アンディラウなど、ここで撮影に参加した多くの俳優たちの写真やサインが飾られていたが、
木村拓哉のものは、見つけることができなかった。
また、過去から近代までの中国の衣装や酒坊なども展示してある。
メインストリートを抜けて、路地に入ると協会、老街、ヨーロッパの庭園などもあった。
ただ、「華麗なる一族」では、このメインストリート全体を駆使してダイナミックに撮影されているが、
何もないときは、閑散としていて、その落差は大きい。
ちなみに、8元で買った「華麗なる一族」のDVDは、
もろにテレビのコピーだった。
CMや速報の地震のニュースまで入っている。
そっけない
映画村は、中心部から少し離れた松江区にある。
ネットで行程を探したら、バスと地下鉄の乗り換えでいくつかのパターンがあったが、
濾衛線に乗り、5つ目の車●(土編に敦)バス停で下りればいいと書いてあったので、
乗り換えが1回のバスにした。
乗り換えは西区汽車駅というバスセンター。
そう広くない。
すでに、濾衛線のバスは停まっていたが、運転手も乗客も乗っていなかった。
時刻表が見当たらなかったので、15分ほど待って、近くを通りかかった係員に、
あのバスはいつ出るのか、と聞くと、
「不明白(知らない)」と、そっけない。
その間、他の目的地行きのバスが何台か先に出た。
他の人間にも聞いたが、無視された。
30分過ぎても、変わらず。
バス停が5つしかないなら、タクシーにしようかと考えてみたが、
もうしばらく、待つことにした。
結局、50分ほど待って、運転手と車掌が乗り込み、、5〜6人の乗客を乗せて、やっと出発した。
考えてみれば、ここは市内バスと違う長距離バスの発着地。
バス停が5つしかないと言っても、その距離は長い。
結果的には、映画村まで1時間かかった。
日本のように、バス停に分刻みの時刻が書かれてなくても、
せめて出発地には時刻表があってもいいのではないか。
龍華寺
江南の水郷、周庄(=周荘)に行こうかどうか迷って、
とりあえず上海体育館旅游集散中心(長距離バスセンター)に下調べに行った。
日帰りツアーで145元。
入場券代も含まれているらしい?
10時に出発して、上海に戻って来るのが18時。
140元もあったが、これは自由行動か?
このバスセンターは、上海体育館に隣接する。
特殊オリンピック(2007夏季パラリンピック)の会場にもなっているが、
八万人体育館とも言われる通り、確かに大きい。
ここから、上海で静安寺、玉仏寺と並ぶ龍華寺に向かった。
徒歩で、15分程。
この寺は、三国時代の 242 年に呉の孫権が父を亡くした母を慰めるために建てられたと伝えられる。
最初に目に入ったのが、七重の塔、龍華塔。
10元の入場券を買い、中に入った。
たくさんの仏像が供えられているが、色は金色。
なぜだろう。
祈りの対象としてではなく、芸術品としてみた場合、
日本の木像の方が心安らぐ。
千手像もあった。
若い観光客も結構多い。
仏像の前で、三拝し手を合わせている。
偶然,、大雄宝殿の大きな仏像の前で、10人ほどの僧侶の読経が始まった。
ハーモニーが心地良かった。
天王殿には、北方多聞天王、西方慶目天王、南方増長天王、東方持国天王の四つの像。
それぞれ、雨=財宝、順=智慧、風=威徳、調=守護の意味があるらしい。
特に、西方慶目天王は右手に龍、左手に玉を手にしている。
皇帝の象徴、龍を手にしたのは初めて見た。
仏教とは、詰まるところ、「大悲大慈」か?
月餅のポスターが貼ってあった。
寺の一角で、作っているらしい。
日本と同様、寺の維持のための苦肉の策か。
一番印象に残ったのは、布袋様のように、お中がふくらんで、にこやかに笑う座像。
両脇の柱には、
「開口便笑笑古笑今凡事付之一笑」、「大腹能容容天容地手於人無所才容」の文字。
「笑口常開」
笑う門には福来たる、か。
豫園でも、この座像を売っていた。
今日は、16,571歩。
棒球
米国のメジャーリーグでは、マリナーズのイチロー選手が、
史上2位となる7年連続200本安打を記録した。
日本のプロ野球も終盤戦を迎え、優勝争いが熾烈を極めている。
日本の野球ファンは、毎日の試合結果に一喜一憂していることだろう。
中国では野球を棒球と呼ぶが、その歴史は浅く、実力的にも発展途上だ。
先日、締め切られた1回目の北京オリンピック入場券発売では、
バスケット、卓球、飛び込みなどが人気を集めた。
中国人が強い種目だ。
棒球は、まだまだ認知されていない。
しかし、なにせ13億を超える人口の国。
本腰を入れて取り組めば、棒球の潜在的素質をもった少年たちの中から、
イチローや松井などのスーパースターが出現するのは、時間の問題なのかもしれない。
経済の面だけでなく、スポーツの世界においても、中国は大いなる可能性を秘めた国だ。
野球に限らず、バスケットの姚明選手のような世界的に活躍するプロスポーツ選手たちが、
今後次々と登場し、中国の存在をさらにアピールすることになるだろう。
日本のテレビが見れた!
ネットサーフィンしていると、偶然、日本のテレビ番組を見ることができると知った。
…と言っても、関東圏の番組だが。
フジテレビは、確認できた。
他に、何チャンネルかある。
NHKは?
時々、画像は止まるが、音声はOK。
プロ野球セリーグの接戦が見れたら、Good timing!?
KeyHoleTV
http://mushya.tyonmage.com/MJlabo/KeyHoleTV.html
渋滞がひどくなる
夕方、浦東空港に知人を見送りに行った帰路は大渋滞だった。
事故が起きた様子はない。
片道4車線にもかかわらず、数キロの渋滞が延々と続く。
自家用車だけでなく、タクシー、トラック、商用車、バスなど、さまざまな車輛がノロノロ運転。
割り込みも多い。
日本でも同じ光景はみられるが、
今後の経済発展とともに、
さらにマイカーなども増え続けると、
このような渋滞は、
北京同様、さらにひどくなり、
排気ガス問題も表面化していくに違いない。
上海歴史陳列館
東方明珠塔の中にある上海城市歴史発展陳列館に行った。
結構広い。
入館料20元。
1842年のアヘン戦争以降、上海は、諸外国の侵略を受け、多くの租界ができた。
順路に沿って歩くと、上海の近代史に沿った風俗や街並み、店舗などが、写真や蝋人形、模型などを使って紹介されている。
1900年前半の南京東路は意外と狭い。
ビューイックやフォルクスワーゲンなどの古い車も展示してある。
旧上海にタイムスリップできる。
同楽坊
海防路×西康路そばに、同楽坊という新天地に似た一角がある。
1年ほど前にオープンしたそうだ。
敷地内には、レストラン、ライブハウス、アクセサリーの店などがある。
立地的に匯海路や南京西路などの繁華街から少し離れており、集客はいまひとつのようだが、
果たして、ガイドブックに載るような観光地になる得るのか。
JZ Club
同僚に誘われて、復興西路にある「JZ Club」というジャズバーに行った。
普段は、日替わりでいろんなバンドが出演し、
ドリンク代だけで(例えば、スコッチで50-80元)楽しめるそうだ。
しかし、この日は、スウェーデンのトロンボーン奏者がスペシャルゲストとして出るということで、
入場料100元を別に払った。
店内は1、2階で60〜70席程あり、前座のバンドの演奏が始まるときには、
すでに立ち見ができていた。
それが終わり、チューニングも兼ねてしばし休憩。
客の9割以上が、欧米人だ。
メインゲストが登場した。
他に、ギター、ベース、トランペット、キーボード。
途中で、この店で普段演奏しているらしいトランペッターが
一人飛び入りで加わった。
約1時間、迫力あるセッションが耳をつんざく。
客たちも大いに乗り、
身体をゆすり、口笛や拍手が続く。
以前、福岡のブルーノートでライブを見たことが数回あるが、
この「JZ Club」はジャズファンにとって、上海のひとつのスポットなのだろう。
ここも、同じ上海。
ちなみに、前述した同楽坊で10月4日から4日間、
ジャズフェスティバルが開催される。
世界各国から24組のシンガーやバンドが集まる。
あのロックの崔健も出演。
携帯ニュース
携帯電話に、毎日、天気予報、食事と健康、街の動きなど、
生活関連ニュースがメールで送信されてくる。
今日は、11月23日から日本に入国する中国人は
入国審査の時に指紋と写真をとられることになった、というニュース。
多発する不法滞在や事件発生への対応策か。
中秋節
今年の中秋節は、9月25日。
街中やバス、地下鉄などで「月餅」という文字の入った紙袋を手にした人が目立つ。
家族で食べるだけでなく、お世話になった人への贈答品として買われている。
この月餅商戦で、一年間の利益の半分以上を稼ぐ食品メーカーもあると聞いた。
日中文化観光交流ウイーク
今年は、日中国交回復35周年を記念した「日中文化・スポーツ交流年」。
日中両国友好を目的として、様々なイベントが企画されている。
そのひとつ、「日中文化観光交流ウイーク」が、上海市内8会場で行なわれた。
メイン会場となった東方明珠塔での開幕式は、あいにくの小雨にもかかわらず、多くの観客が集まっていた。
特に、弱冠16歳、津軽三味線全国大会で三連覇した浅野祥、世界的に活躍中の和太鼓のヒダノ修一、
中国を代表する二胡の馬暁暉の共演は圧巻だった。
それぞれの演奏者の鍛えられた華麗なテクニックと迫力は、観客を魅了していた。
こういった日中交流の場が市民レベルで増えていけば、中国の人たちの日本に対する理解は、もっと広がっていくだろう。
07年の中国成長率は11.4%、前回調査から上方修正
ロイター調査によると、中国経済は今年、1994年以来の高成長となり、2008年にも6年連続の2ケタ成長を記録する見通し。政府は景気とインフレの抑制に向けた措置をとっているものの、十分な効果は上がらない、と見られている。 ロイターがまとめたエコノミスト予想の中央値では、2007年の成長率は11.4%。6月に行った前回調査では10.6%だったが、1─8月の経済統計が予想外に強く見通しが引き上げられた。 2008年は10.5%の見通し。06年は、11.1%だった。政府系シンクタンクである国家情報センターのエコノミストは「今年や来年に景気が大幅に減速する兆候は特に見られない」と述べた。エコノミストはまた、今年と来年のインフレ予想も上方修正した。2007年のインフレ率は4.4%と、1996年以来の高水準になると見ている。6月の前回調査では3.1%と予想されていた。
中国国家発展改革委員会の幹部は27日、8月末の中国の外貨準備高が1兆4000億─1兆4100億ドルと明らかにした。7月末時点の1兆3800億ドルからやや増加した。同委員会の張曉強・副委員長が、会見後に、記者団に対して述べた。先に副委員長は、7月末時点の外貨準備高はほぼ1兆4000億ドル、と述べていた。中国は四半期に1度、外貨準備を公式に発表する。